プロフィール
マルチ商法との関係:妻が元会員(会員歴:1年未満、収入:0円(購入のみ))
会社:ドテラ
ドテラ製品を購入
元々、美容や健康意識の高い妻でした。昔から「すっぽんエキス」「サメ軟骨ドリンク」「にんにく卵黄」など流行りの健康食品をちょくちょく購入していました。他にも、ロシアの診断機器メタトロンを知り診断を受けていました。その際は身体に合わない食べ物などを指摘されたようです。
私は健康食品や怪しい医療などには興味が全くないので、妻が聞いてきた健康情報や診断結果を話しかけられてもそっけない対応をしていました。そのため、「夫に話しても興味持ってくれないから、自分と趣味の合う仲間と話し合った方がいい」との思考になっていったのだと思います。
あるとき妻は地球環境問題に取り組むサークルに所属し、その中にいたMと仲良くなりました。Mは整体院を経営しており、施術に通う中で店舗内にあったドテラのアロマを見た妻が興味を持ち、ほしくなって購入しました。なお、妻は会員になって購入をしただけで、販売員にはなっていません。
子どもへのアロマタッチ
その後、別のリーダー会員Nを紹介され、Nの主催するアロマセミナーに数回出かけていました。その中では、アロマタッチと称する原液塗布やアロマエッセンシャルオイルの使用方法などが説明されていたようです。初回購入から8ヶ月ほどで総額15万円ほどの製品(アロマ、ミネラル飲料、ボディクリーム、ディフューザー)を私に断りなく購入していました。ちなみに、妻は家計簿をつけているのですが、ドテラ製品の購入は記載していませんでした。
私は新規事業を始めその間週に一度程度しか自宅に戻ることができなかったため、ドテラ商品は増えていったもののマルチ会社の製品だと気づいていませんでした。子どもが2人いるのですが、妻は子どもにアロマタッチをしていました。ある時、長男が足を痛め、湿布薬が自宅になかった際、「このクリームは鎮痛効果があるから」とボディークリームを塗っていました。それが気になり、調べたところ有名なマルチ商法会社であることに気付きました。
思い返すと私にも「練習させて」とアロマエッセンシャルオイルを背中や手に塗られました。おそらく原液塗布と思われます。妻が言っていたことは、「ドテラは天然で高品質。だから安全」「ドテラは他のアロマ製品とは違う」「会社としても社会貢献している」「あんなにいい人(M,N)が私を騙すはずがない」「Mさんたちからマルチ商法とは聞いていない」「製品を買わされたわけではない。私が欲しくて買った。Mさんは高価なものだからと無理に薦めていない」「ミネラルを飲んで(疲れたら出てくる)口内炎の治りが早くなった。体の調子がいい」「ドテラで生きる意味を見つけた」「ドテラ製品を私の収入やお小遣いの範囲でなら購入してもいいでしょ?」「(購入をやめるように言った際)あなたは私の生きがいを奪うの?」
周囲への相談
複数の機関に相談しました。
心の相談室りんどう
マルチ商法やカルト問題に詳しい馬場公認心理士に相談しました。「健康被害報告が出ており、(マルチで有名な)A社よりある意味では悪質です」とのこと。地域の消費生活センター、日弁連の霊感商法等の被害に関する窓口への電話相談アドバイスを受けました。
消費生活センター
妻が希望して購入していることや、クーリングオフなどの期間も過ぎていることで具体的なアドバイスはありませんでした。マルチ商法の相談事例としては受理されたようです。
日弁連 霊感商法等の被害に関する窓口
状況を伝えたところ「現行の法律では犯罪として立件することは難しい。ご家族として悔しいとは思われますが、しかし、PIO-NETには相談件数として必ず集約されます」との回答でした。
城西大学薬学部 S教授(アロマ研究者)への問合せ
アロマエッセンシャルオイルを飲食に混ぜることについては「国内でエッセンシャルオイルは『雑貨』扱いであり、口に入れることは想定されていない。服用は避けてほしい」との回答。ドテラ社の製品説明の信ぴょう性についても「エッセンシャルオイルは雑貨のため品質基準がなく、消費者はメーカーの品質データを信じるしかないのが現実」との説明を受けました。
日本アロマ環境協会(AEAJ)
精油の安全な使用について「原液を直接肌に付けない」「飲用しない」などの注意点が示され、「国内の法律では精油は食用として認められていない」との回答がありました。
保健所
本社管轄の保健所(港区)に問い合わせたところ、「申請している輸入品は食品添加物として登録している。受理している使用方法を守れば法律的に問題はない」とのことでした。
ドテラカスタマーセンター
会員Nがカタログにない効果を伝えている点を伝えたところ、「N氏本人を特定し、薬機法を説明し、法に抵触する表現であることをご理解いただき、LINEグループを閉鎖していただきました。複数回注意しても改めない会員に対しましては会員資格停止などの措置をとっております」との回答。「新型コロナウイルスに効果がある」等の効能を謳っている点については「弊社の製品は薬ではありませんので、効果効能を標榜することは出来ません。またそのような効果はありません」との回答でした。子どもへの標準治療忌避のリスクについても、「常日頃からWebを中心に監視体制を布いております」との説明がありました。
製品購入を辞める
妻とは大喧嘩の末、自宅からドテラ製品を排除し、製品購入を辞めることを約束してくれました。妻よりM,Nに対しては「マルチ商法嫌いの主人に反対され、話し合った結果、退会します」と告げ、LINEグループも退会しました。会員退会にはすんなり応じたようです。リーダーNは購入をやめた妻にメリットはないので、妻に興味を持たなくなると推察します。購入はやめたとはいえ、妻のドテラに対する想いは無くなっておらず、Mたちとの交流もあるのではと思われます。約束してくれたとはいえ、心配は残ります。
いま思うこと
夫婦で趣味・嗜好が一緒でなくても構わないと思います。しかしながら、妻が楽しんできたことにケチをつけることなく、聞いてあげること、それ以外での会話やコミュニケーションをとることが大切であることに気づかされました。妻は正義感が強く、責任感が強い人です。信じ込みやすいタイプとも思います。自身の健康や子ども達の安全のために何ができるのか、これからも考えていきたいです。